2016年6月28日火曜日

大学が提供する価値は何か

大学が提供する価値は何か

 コトラーによれば、ビジネスとは、価値と対価の交換である。
では、大学が提供する価値とはなんだろうか。対価を支払うのは、学生の保護者である。
保護者、ならびに学生が求める価値は「将来の可能性を高めること」。

 もちろん、就職だけが可能性ではない。大学卒業生なら、研究者の道もある。
教育の質を高めて、社会に求められる人材を育てることに絞り込んだ。そのために教員の意識改革にも取り組んだ。

 多くの私立中堅大学では、教員の多くが国立大学出身者で占められ、彼らは偏差値50程度の学生に対して、自分たちが受けてきた教育を押し付けようとする。当然、そこには齟齬(そご)が起こる。こうしたギャップを埋めるべく、教員の意識改革を徹底し、さらには企業の研究者を多く教員として招く。

 すべては、明確に定められた価値を提供するための取り組み、すなわちマーケティングの原則にのっとった活動である

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